ハゲのトリセツ

毎日たのしーなー。

サラリーマン武士(196日目)


7回も転勤してきたせいか、ここ数回はあまり感慨もなく異動しています。初任地に赴く高揚した気分と、そこを去る時の寂しさ、次への期待感。もう、ないなあ。

 

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ただ、自分はまだ単身赴任をしたことがなく、家族が付いてきてくれていたので、あっけらかんとしていられるのかもしれません。

 

単身赴任は寂しいだろうし、つまらないよなあ。

 

そう思わせるコラムが朝日新聞天声人語」にありました。

 

現役時代は単身赴任の寂しさに耐え、ときに飲み過ぎて羽目を外す。引退後は自分の葬儀を気に病む………。江戸を生きた武士たちの等身大の悩みだ。

 

たとえば江戸詰の久留米藩士を描いた絵巻。心待ちにした帰国が幕府の命令で急に延期され、藩士たちの宴席が荒れる。憤った11人が板戸を倒し、酒瓶を割って暴れた。本社へ戻る辞令が土壇場で取り消されたサラリーマンの心境だろうか。

 

寿命は今より短く、齢50を過ぎると遺言状を書く武士も多かった。「子どもを遊び人にするな」「自分の葬儀はなるべく質素に、できれば火葬で」。こと細かい指示がしたためられている。

 

江戸も時代が下ってくれば刀を振り回すとかじゃないにしても、武士と言えば「食わねど高楊枝」的な、孤高の存在ばかりイメージしてしまいますが、そうじゃないんですねえ。ホント、今のサラリーマンと同じだわ。

 

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刀は拙者の命

 

今と違って自分の足か、よくて馬での移動でしょう。久留米なんておいそれと帰れないし、今みたいに「ちょっと土日は地元に戻ってきます」なんて上司に言えない交通事情ですからね。

 

だいたいにして、上司ってのが絶対権力者だった時代。「女房、子どもに会いたいから帰りたい」とか言えねー。袈裟懸けにバッサリ切られそうです。

 

コラムは中略を挟んで次のように続きます。

 

学芸員によると、「江戸は物価が高く、勤番の武士の暮らしは至って質素でした」。安い食材を買って自炊に努めた。休日は浅草や向島などの名所をせっせと訪ね、帰国の際には送別の宴が連日続いたそうだ。

 

封建的身分制にしばられ、万事に謹厳であったかに見えて、悩みごと、心配ごとは今を生きる私たちとほとんど変わらない。サムライたちが職場の同僚であるかのように親しく感じられた。

 

今だって地方勤務から東京に行くと、物価の高さに驚きます。私も転勤で青森から東京に異動したことがあるんですが、生鮮食料品の値段が天と地ほど違くて目が飛び出たもんな。

 

卵1パックが安くて38円だったのが、210円とかね。びびったわ、マジで。

 

だから久留米藩士が切り詰めて生活していただろうことは想像がつきますね。藩邸の一角で、漬け物とメシ一膳とか。良くて目刺しが付くのかな。

 

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武士の飯。チョンマゲ脇のハゲ部分が月代

 

黒船が来た後、彼らが日本人を称して「木と紙でできた小屋に住み、魚と野菜を食べている」とバカにしたようですが、それが現実だったんだろうなあ。

 

二度とないであろう江戸詰の記念にと、せっせと名所を回ったのも涙ぐましい。

 

ただね、「サムライたちが職場の同僚であるかのように」ってのは、どうかな。

 

チョンマゲ結って、月代(さかやき)を剃り上げた人たちがオフィスにいたら不気味だって。

 

「oh! この会社、窓際にハゲの集団がいまーす」

 

黒船の連中、サムライの月代に触れなかったのは優しさだったんかなあ。ハゲはアジア人より欧米系に多いって言うから。

 

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さて、AGA(薄毛)治療生活は196日目です。


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治療がうまくいかなくなったら、月代剃るかな。