ハゲのトリセツ

毎日たのしーなー。

津波に飲まれたハゲ山

宮城県仙台市宮城野区の海沿いに日和山(ひよりやま)と呼ばれる場所があります。標高は3メートルで、「日本一低い山」をウリにしています。

 

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日本一低くなったハゲ山

 

もともとは6.05メートルありましたが、2011年3月11日、半分になりました。東日本大震災の大津波と、その後の地盤沈下が原因です。

 

1996年までは、もともとの標高のままでも日本一だったのですが、大阪市天保山(てんぽうざん)の4.5メートルに抜かれてしまいます。

 

日本一の称号を失ったことで地元のイベントも下火になっていったそうですが、大震災で削られたことでナンバーワンの座に返り咲き、2014年にイベントが再開されました。

 

日本一高い山、富士山に合わせた「山開き」がそれで、今年は今日でした。

 

太平洋のすぐそば、蒲生干潟と呼ばれる海沿いを望む場所に、350人もの人が集まりました。

 

350人の中には家族が犠牲になった方や自宅を失った方もいらっしゃいました。災害危険区域に指定され、人が住めなくなった地元。そこにたくさんの方が集まる様子に目を細めていました。

 

3メートルしかありませんから、海抜0メートルの「9合目」から数歩で「登頂成功」となります。でも、登山服に身を包み、ストックまで持って登る方もたくさんいました。

 

津波で削られていますから、「山頂」は昔の防波堤と同じ高さで、フラットです。そこに石積みをして、頂上を示す木の板を立て、それらしく見せ掛けているだけです。木は生えていませんからハゲ山です。

 

(ようやく当ブログらしさを垣間見せましたw)。

 

一言で言えば、なんてことない場所なんです。ホント。復興事業が続いてますから、工事中の所ばかりで、初めて行ったら迷うほどです。

 

そんな場所で大まじめにイベントをやり、それに大まじめに乗っかる350人に拍手を贈りたいと思いました。

 

8年前は千葉住みで。遠い東北の被災地に、いろいろ思うところがありました。

 

たった3メートルのハゲ山への登頂イベントが、いつまでも続くことを願います。